あるフィランソロピー物語―藤井毛織はタスマニアで何を実現したか

フィランソロピーとはギリシャ語の philo(愛する)と anthropos(人類)を語源
とする人間愛、博愛、慈善などを意味する言葉で、現代では企業による社会貢献活動などを指すようです。

この本の表紙の折り返しに「社会の一員として、その社会をよりよいものとするべく応分の貢献をすること」とフィランソロピーの説明があり、それをタスマニアで実践している
藤井毛織という会社の話です。

最初、フィランソロピーの意味もよく分からないまま読んでいったのですが、読み進んでいくうちに情熱と時間がかかってもやり遂げるという根気が伝わってきました。

「資源は有限、知恵は無限」という言葉を頭では理解しても実行することは個人でも非常に難しい、まして個人ではなく会社全体ではなみなみならぬ努力が必要だと思うのですが、それを実行し続けて成功しているということに驚かされました。