放浪者たち 夢破れし都

読んでいくうちに主人公がパリで生活している日本人であることや、出てくる女性の気の強さや腹黒さ(笑)に、大胆ながら理性に裏打ちされた主人公の行動等全体の雰囲気が田中芳樹氏の「白夜の弔鐘」とよく似ているように思いました。

罠にはめられて深刻な状況の中、どこか緊張感のない主人公と相棒のやりとりに驚くような逆転劇がとても面白かったです。

シリーズじゃなくてもいいからまたこの主人公と相棒さんの物語が出ないかなぁ…